クラリネットの指使いで序盤に乗り越えなければならないのが、ラ→シの運指です。
ラは左手の人差し指だけおさえればよかったのが、シになるといきなり両手の指をすべて使っておさえなければならず、ここが初級者の最初の関門となります。今回はこの「ラ→シ」のコツについて解説します。
◆ラのキィをおさえる時の人差し指がポイント
まず気を付けるポイントはラのキィをおさえる時の指の形。 キィのおさえ方にコツがあります。
おさえる時は左手人差し指の腹ではなく、側面(上側)で押しましょう。


手首を少し上に返すようにすると最短で当たる所です。
下の写真は良い例と悪い例の比較です。


良い例では、悪い例に比べて人差し指を少し傾けているのがわかりますか?
こうすることによって最短距離で下のキィに降りることができ、変な音が入らずにきれいなスラーがかけられるようになります。
◆ラを吹いている時、ほかの指はいつでもおさえられる位置にいること
ラの音を吹いている時、キィをおさえている左手人差し指以外の指にも注目してみましょう。
上の画像のようにおさえていない指がキィからとても遠いところにいたり、無意味に上がりすぎていたりしていませんか?
ラの時におさえていない指は、シの音ですぐにおさえられるようにキィのすぐ上にいるようにしましょう。
◆ラ→シの反復練習をして体で覚えこませる!
指のポジションがわかったら、あとはひたすら練習あるのみ!下の譜例をご覧ください。


メトロノームをかけながらこのように 「四分→八分→三連符→十六分」とだんだん細かくして、きれいにスラーがつながって吹けるかどうかやってみてください。
鏡を使って確認しながら練習するのもおすすめです。
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