今回は、クラリネットに少し慣れてきて、 運指は一通りわかります! 簡単な曲なら吹けます! という方で、
次のステップにレベルアップしたくなった時に是非ともオススメしたい練習…スケール(音階)練習についてです。
◆スケール練習をするメリット
まず、スケール練習を何のためにやるのか。
メリットはこんなにたくさんあります!!
- 指がなめらかに動きやすくなる
- 速いパッセージに対応できるようになる
- あらゆる調性に慣れておくことで譜読みが早くなる
- 広い音域を移動するためアンブッシュアが安定する
- 音色が改善される
- テンポ感が鍛えられる
- 間違えにくくなり演奏が楽しくなる!
これはやらない手はないですよね!
スケールが載っている教本を4冊ほどご紹介します。
それぞれに特徴があるので、自分に合ったものを選んでみてください。
◆おすすめスケール本4選
◇クラリネット吹きのバイブル!Scales for Clarinet
ロルフ・アイヒラー著/国立音楽大学/1,000円+税

中身⬇︎
スケールの本といえばこれ。迷ったらとりあえずこれを買えば間違いないです。
全調、各7パターンの音型が載っています。
安くて一生使えるということでコスパは最高です。
◇初級者向けCLARINET METHOD
角田晃著/ドレミ楽譜出版社/1,000円+税

中身⬇︎

こちらは楽器を始めたばかりの初心者向けの教本です。
本の後半に調合が2つまでの調で各4パターンずつ載っています。
スケールがメインの本ではなく、もっと簡単な個人練習や2重奏や3重奏の短い曲も載っているので、スケール練習とはどんなものかちょっとやってみようかな…という方にいいと思います。
当教室では、初心者向けの教本のひとつとしてこちらの本を採用しています。
◇上級者、音大を目指す方はKlarinetten-Schule BAND2

中身⬇︎
こちらはかなり上級向けのスケール本です。
アイヒラーのスケールで物足りなくなったらチャレンジするのがいいと思います。
全調、各11パターンずつ載っています。 アイヒラーにないものとしては、本の後半に載っている半音階の練習がとても有効です。
これが吹けるようになったら怖いものはほとんどないと思います!
◇まるで曲のような416 Progressive Daily Studies Book III
F. Kroepsch著/CARL FISCHER/2,000円程度
中身⬇︎
こちらの特徴は、他の本で音型が何パターンか載っていたものがひとつなぎに書いてあります。
クレッシェンド・デクレッシェンドなど音の強弱も書いてあるので、それをしっかり守って流れるように、曲のように吹くとよいでしょう。
◆さいごに
以上、スケール本のご紹介でした。
あまり背伸びしすぎずに、毎日短い時間でもコツコツ続けられそうな本を選ぶのがいいと思います。
これ以外にもたくさんので、ぜひ楽器屋さんなどで覗いてみてください。
この記事へのコメントはありません。