クラリネットを吹くときの口の形のことをアンブッシュアといいます。今回はそのアンブッシュアのチェックポイントを挙げていきます。 アンブッシュアが安定すると、音色・発音・タンギングなど全てのテクニックも安定するので、あまり意識してこなかった方も改めて確認してみてください。
◆基本中の基本!下唇は軽く巻かれていますか?
まず、基本中の基本として、下くちびるを軽く巻きます。 巻いたところにマウスピースのリードの部分が乗ってくる感じになります。
◆下くちびるの下はへこんでいますか?

この写真のように下くちびるの下はへこんでいますか? あごは下に引っ張るようにして(決して力は入れすぎないように)、下くちびるは楽器を支えるように上方向の意識を持ちます。そうすると自然に下くちびるの下はピンと張ってへこみます。 個人的にイメージしやすいのは、ラムネのびんで音を出す(ビン笛)感じに近い気がします。
◆口の開き方のイメージは三日月

下くちびるのポイントに注意しつつ、口の空き具合は写真のような三日月をイメージしてみましょう。 最初のうちは鏡で確認しながら練習するといいです。
◆マウスピースをくわえる位置は上側を浅く!

「正しくない」のほうは、歯の位置が上と下で並行になっていますが「正しい」のほうは、上の歯の位置と下の歯の位置がずれていますね。 こうすることによって、下くちびるの支えがより確かなものになり安定します。
◆アンブッシュアを助けるアイテム
リガチャーが非常に人気なシルバースタインから、前歯の当たるところに溝が入ったマウスピースパッチが発売されました。前歯の位置がすぐずれるような方は一度試してみるといいかもしれません。
◆さいごに
以上、アンブッシュア形成のためのポイントでした。 アンブッシュアのコツをつかむまで、時間がかかることもあるので根気強く練習しましょう。 今回の記事はこちらの資料から引用しました↓↓ アンブッシュアのこと以外も呼吸法や練習法など、クラリネット演奏に役立つヒントがたくさん書かれている読み物です。(楽譜ではありません。) 興味がありましたら読んでみてください。
《画像引用》 クラリネット演奏技法 キース・スタイン著/全音楽譜出版社
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